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僕の体からどんどん黒いものが出てきた。
なんだろう?じっと、自分の背中に出てきたものを見た。
「は、羽?」
真っ黒な羽が出てきた。
『さすが、元悪魔。姿は変わらないのね。』
「悪魔って?」
この人は僕に何をしたのだろう?最初の頃はよく見えなかったが月明りでその姿はゆっくりと見え出した。
それは、青いような髪をして真っ黒な服を着ていた女の子だった。ところどころには血が滲んでいる。
「君は…誰…?」
なんだか意識が飛んでいきそうだ。でも、僕は朦朧とする中彼女に質問した。
『まだ、言えない』
悲しい顔をしている。なんで・・・?
『忘れないで。君はこれから悪魔だからね。』
「君は何者なの!!!?」
『大丈夫。いつかきっと会えるよ』
『そうだ君に悪魔となった暁に名をあげよう』
<ライト light>
彼女は僕にその名を捧げると消えっていってしまった。
僕は急に睡魔が襲ってきて眠ってしまった。
僕の姿は背中に黒い翼、髪は地毛の茶色がどす黒い色と化し目玉は赤く染まった。
でも、僕は背中の事は分かっても髪や目玉の事はまだ知るよしもなかった。
これが始まりだった。
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