はじっこ

3/3
前へ
/3ページ
次へ
「お前さ、他のヤツの前でそんな顔すんなよ?」  呟く言葉と共に、壁に押し付けるようにして唇を奪う。 「んぅっ!?…んんっ、ハァ……」  ずり落ちないように腰を引き寄せて耳元で囁いてやる。 「これが『壁ドン』ってやつだよ。満足したか?」  ただしオプション付きの、と心の中だけで付け足す。  言うと怒ったように少しムッとして、しかし恥ずかしいのか耳まで真っ赤にしてまた俯いて、俺の胸を軽くこぶしで叩いた。  かわいかったから抱きしめて、額にもう一つ、キスを落としてやった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加