こうなることは予期していた。

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「なあ、あのさ、なに考えてるんだ?」 俺があの事件について考えていると絹傘が話しかけてきた。 「ぼーっとしてた。もう一回言ってくれないか?今寝不足なんだよ。」 実際のところ絹傘が言おうとしていることはわかった。彼は俺を陸上部に入れようとしている。誰に聞いたか分からないが俺が短距離で優勝したことをしっているからだ。 「陸上関係の人に聞くとさ、走ってた頃が一番輝いてたってさ。」 陸上関係の人って誰だよ?よくYah●●ニュースのスポーツ欄とかで使うあれじゃん。 「俺部活とかやったことないし、星とならちゃんと部活できると思うんだ。」 絹傘がまた同じことを言っている。ここ最近のずっとで、俺は呆れている。 「星くん陸上部に入るんだ。それなら私応援するよ。」 つくねさんが俺たちの話を聞いていたのか、話しかけてきた。 「ちょっと待て、俺は入らんぞ。勝手に盛り上がってるんじゃない!」 俺が怒っていると即座につくねさんは、 「私と一緒の部活が嫌だってこと?いつもこっそり聞いてたけど、やらない理由がちゃんとないよね。学業に励むとか、バイト頑張るとかならまだ分かるけど・・・、」 この先は何を言おうとしているのだろう?もしかして・・・。愛のコクハクと、か、か、?、 「理由なんかいらないんだよ!つくねっち、俺が今ホッピーを口説いてるんだよ。」 ここで絹傘が俺の味方?をしてきた。けど、どちらにせよ2人とも陸上部に入れようとしている。驚きなのはあのかわいいつくねさんが陸上部に入ってるってことだ。マネジャーなのかな?さっきのつくねさんの話の途中がかなり気になる。しかもこっそり聞いてたとかって言った時にはドキドキしている自分がいた。もう理由なんかどうでもいいから陸上部に入りたい。
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