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久しぶりの部活ということもあり、俺はわくわくしていた。土のにおい、太陽の陽射し、部活動をしているみんなの姿。やっと戻ってきたという気持ちと戻っていいのかという気持ちがぶつかり合っている。なんでこんなことになったんだろう。思えばあの日もこんないい天気だった。
中学のときから走るのが速かった俺は迷わず陸上部に入部して、部活を楽しんでいた。最初の大会で全国大会に出場した為、俺は嬉しくてさらに陸上にのめり込んだ。
しかし、その頃から俺は何か不思議な力を使えるようになっていた。例えば、俺は手を使わず物を浮かせたり、他にも色々なことができた。しかし他の人には喋ることができず、親族にすら話せない。それはストレスであり当時の俺は耐えられず家出をした。夏休みだったこともありそこまで問題にならなかったが1週間ほど家に帰らなかったので両親は心配した。学校で何かあったのかを聞かれたり、いじめがあったのかを聞かれたり、他にもいろいろ心配された。それを見ていた俺は泣いてしまった。こんなに心配するなんて思わず、安易に家出したことを後悔した。
それ以後はこのストレスにも慣れてきて特に問題なく日常生活を送れた。少しサボっていた陸上も最近ではまた真面目に取り組むようになった。
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