こうなることは予期していた。

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それからも鈴木は俺を庇い続けていた。それでも俺の心を動かすことは出来ぬままあの日がきた。 鈴木が屋上で俺宛の手紙を書いていた。四苦八苦しながらもB5サイズの紙にお世辞にも綺麗とはいえない字を書いている。その一文字一文字に気持ちが詰まっている。2時間ほど書いたところで筆が止まる。 「これでいいのかな?これ読んだら星をもとの姿に戻せるかな?なぁほっしー、俺たちまだ友達だよな・・・。」 鈴木が独り言を言っている。俺のために苦しんでいる。あの馬鹿な俺はこの手紙を見ることはなかった。でも今の俺なら見ることができる。お前の気持ちがいっぱいの手紙ありがとな。これなら俺、変われるかも。 そして数日後、 「今日も来なかったかー。あいつ、いつかおもいっきり殴ってやるよ!あの手紙読んだかなー?」 鈴木はもう俺のことを諦めようとしているのかもしれない。それでもいつも俺を屋上に誘っていた。もし屋上に行けたら、おもいっきり殴ってくれたのかな?そして今までのことを許してくれるのかな?そろそろだ。彼の死期が近づいている。それは彼には早すぎる。 俺はこの時思った。俺の能力があれば彼を助けれるのではないかと。
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