愛の悪戯

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それから、次の日の木曜日、金曜日。 とくちゃんは朝、登校中に俺を見ると 「ひろく~ん!!おはよう!」 っと大きな声であいさつしてきた。まるで、俺の彼女のように……。 「とくちゃん。声が大きいよ!」 俺はとくちゃんに声が大きいと注意しても中々直してくれなかった。 そして、毎回俺の腕を組もうとするが、俺はとくちゃんの手を振り払っていた。周りの同級生に勘違いされたくないからだ。 「と…とくちゃん、みんな見てるから止めようね……。」 俺はスッととくちゃんの腕を組もうとする手を振り払うと 「うん……。」 っと言って、また腕を組みに俺の腕に手を伸ばしてくる。 そして、俺はまた手を振り払う。 そんな光景を通学中や休み時間に見ていた須賀屋がとくちゃんが俺の近くに居ない時 「とくちゃん、ちょっと変だよん!!たかっち、気をつけた方がいいよぉ~。」 っと言ってきた。 やっぱり、須賀屋から見てもとくちゃんはおかしく見えるんだと思った。それに俺の事を心配してくれていた。りさこの事も心配なはずなのに俺の事も心配してくれる須賀屋。 本当に友達思いのいいやつだ。 ただ、ここ最近とくちゃんが可愛いと思ってしまう。以前は、りさこに対する苛立ちで可愛いと思ったけど、今回は、なにかが違った。 そんな気持ちの中で月曜日が来た。
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