2人が本棚に入れています
本棚に追加
(最悪だ……とくちゃんとゲーセンに行ったのを西村にみられていたとは……。)
俺はかなり落ち込んだ。
そして、新聞部は侮れないと思った。
「高岡、終わったなあ~。」
「徳永と浮気するから~。」
「高岡くんは徳永さんのどこに魅力を感じたのかな~?」
「りーちゃん、小林くんとなに話してたんだろう?」
みんな号外ニュースを見て、言いたい放題だった。
バンバン
須賀屋は掲示板を思いきり叩いた。
号外ニュースを読んでた同級生や下級生は須賀屋の方を見た。
「みんな~!!こんなの新聞部のデマだから、信用しないように!」
須賀屋は掲示板に集まっていた同級生と下級生に言った。
俺は須賀屋から先週みたいな迫力がないように感じた。
「はいはいー、わかってますよ!」
「教室に行こうと!」
須賀屋は掲示板から人がいなくなるまで、まるで番犬のような表情で同級生と下級生を威嚇していた。
みんなが教室に行った後、改めて俺は掲示板の号外ニュースを見た。
「あれっ!?」
俺は号外ニュースの載っていた小林とりさこの写真を見てあることが気になった。
「どうしたのん?」
「いや、この写真に写っているりさこの服装が気になって……。」
「服装?」
「どっかで見たことあるんだよ!」
「思い出せないのん?」
「う~ん。」
俺は思い出そうとしたけど、中々思い出せずにいた。
俺がりさこの服装について、思い出そうとしてる時、とくちゃんが後ろから
「あ…りさこちゃんの不倫現場写真だ!!」
っと掲示板の小林とりさこの写真を指差して言った。
「とくちゃん!!りさは不倫なんかしないよん!!」
須賀屋はとくちゃんが言った事に怒った様に見えた。
「え~!でもこの写真見るとりさこちゃん楽しそうだよ?」
「どれどれ……あ~!!たかっち、りさの手を見て!」
「えっ!手を?」
俺は写真に写るりさこの手を見た。右手には写真らしきものを持っていた。
「りさ、右手に写真持ってるん!!きっとこれは、あたしが前にりさが大事そうに持ってたって言った写真だよん!!」
「初デートの時の写真……。」
いまだに、俺はなんでりさこがこの写真を持っているか、わからなかった。
「たかっち!この写真とりさの服装でなにかわからないのん!りさがたかっちに伝えたい気持ちとか?」
「ごめん……わからない。」
俺は本当にわからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!