secondstory プロローグ

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[secondstory] vol.8 メンバー候補の何十人もの人の中で気になった人物がもう一人いる ある知人の紹介でぜひメンバーに入れて欲しいとの要望があった一人 ドラムをやっていて、トルコ人とのハーフ この時は何かの縁を少しだけ感じた。笑 彼の動画も見たし、ミュージシャンの実績も多少なりともあった それから数日後食事をしながら会うことになった 話しを聞いてみると今は音楽を諦めサラリーマンとして働いていてドラムは今、週末たまに叩いてるという こっち側の夢、理想、情熱を二時間くらいの食事会の中で話してみた やってみたいと話していたが、音楽をやってる者同士、もちろん初めはこういう話し合いは大事だがスタジオに入って音を出せば自然とやりたいかやらないか決まるものでもある 日にちを決めスタジオに入ることになった この時前回話したギターリストとも初めてのセッション ワクワク心を踊らせながらスタジオに向かった 彼は仕事帰りでスーツ姿 Yシャツでドラムを叩く姿は新鮮だった でも何曲か試しに全員で弾いてスタジオを終えた時なんか引っかかっていた バンドはそれぞれの担当する楽器があり、一つでも欠けたら音として完成しない どんなにいろんな楽器を弾けたとしても一度に一人が弾くことは不可能 だからそれぞれが尊敬出来るし、尊重出来る それがバンド これが練習する上でメンバーみんなが持っていなきゃいけない気持ちで一番大事なところだと思ってる 彼にはそれが足りなかった ある人に相談した だいぶ昔に友達からLIVEを誘われて見に行ったバンドのドラマー この人とは連絡先を交換したがそれ以来会ったことも連絡を取ったこともなかった だけど何故か分からないけどパッとその人が頭に浮かんで連絡してみた 約5年ぶりくらいに再会した 久しぶりに会ったし今までまともに会話したこともないのに自分の話しを一方的にしてしまった 悩んでることだ、メンバーが見つからない、何人かメンバー候補が見つかっても一人でやってる気分だ その時の自分は頭がパンクしそうになっていた 一人で始めることってこんなに辛いことだと壁にぶつかっていた時だった 今でも思う メンバー捜しを本格的に始めてからこの時が一番辛かった
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