secondstory プロローグ

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[secondstory] vol.9 前編 少し前に遡ってしまうが、とある友達から連絡が来た 信頼ある仲間の友達 その彼は長年バンドのvoをやっていて解散してしまうから次どうするか迷っていた その相談かと思って会ってみたら一緒にバンドをやりたいというお誘いだった 彼の話しを聞いてたら音楽性などは似てるがこのプロジェクトという言葉を使っていた プロジェクトって言葉は一期間限定なイメージ おれはそんな期間限定バンドなんてやりたくなかった ずっと一緒の夢を見れるバンドだから意味があり魅力的 「とりあえず」のバンドに興味はなかった でもそれは彼なりに気を使った言葉だった 大きな事務所でバンドをやらせていただいてたおれは彼にとって大きな存在だったらしい それはおれ自身が凄いわけじゃないから、そういうことなら一度スタジオ入ってみようよ と答えた 数日後ギターやドラムメンバーなど彼が連れてきてスタジオでセッションしてみた スタジオ終わりでみんなと初めて話したがおれは黙って聞いていた ギターの人は他でギターvoとして自分のバンドがあってその夢をみている、でもこっちもやりたいと そんなやりとりをしてたからおれは それは嫌だ 二つ夢みてたらどっちも掴めないよ と話した 話しが合わなかった バンドマンはこうとか、よくあることだからとか おれにはそんなの関係ない そんな「当たり前」なんて誰が決めたんだろう 傷の舐め合いにしか聞こえなかった そのあとおれからは連絡はとらなかった 自分からアクションを起こさないで彼を少し待ってみようと思った でも彼からも連絡は来なかった 一緒にやりたいと言ったのはそんなものかと思ったが足踏みしてる時間はおれにはなかった それでも彼をLIVEを見に誘ってみたが終わって 誘ってくれてありがとうございましたと言って帰ってしまった 重要なことは何も話さなかった
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