secondstory プロローグ

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[secondstory] vol.9 後編 そこでおれは決めた 引き続きまた一人でメンバーを探す そして二ヶ月が過ぎた頃突然 「よりくんバンドどーしますか?」 とメールが来た おれはよりくんと「本気」でやりたいと おれは一日も無駄に出来ないのに対して彼はそうではなかった 少し口が達者な所があった 仕方の無い事だけどおれは 本気でやりたいならこの二ヶ月何が出来たと思う? 口と行動があってないよと彼に言った 嫌われてもいいと思った それはおれとやらないにしろ今後彼がVoとしてやっていくには必要なことだと思ったから 上辺だけの歌詞なんて何も伝わらない 綺麗な言葉、かっこいい言葉だけ並べたって伝わらないよ 本当におれとやりたかったらきっと毎日でも連絡とって一緒に考えてたと思う と路上で立ちながら彼と話した みんな本気で必死にバンドやってると言う 「本気」と「必死」ってなんなんだろうと思った そう簡単に使える言葉でも無い気がする 人は必(ず)死(ぬ)と分かってるから必死に夢や希望を追いかける 本(当の)気(持ち)があるから夢や希望が叶うんだと思う おれは勝手にそう思ってる 歌詞を書いてると言葉の重さに直面する時がある 簡単に使ってる様な言葉もこんな意味があるんじゃないかって考える おれは日本という国に生まれて日本という国で育った ある人がレゲエを学びにジャマイカまで修行に行った でも現地の人に 君は何で自分の国の歌があるのに自分の国の歌で、言葉で歌わないんだ? と言われた という話しを聞いたことがある 胸に刺さった 自分も英語を使う歌詞に憧れを持っているが今は自分の国の歌で、言葉で伝えていこうと「本気」で思った 彼とのエピソードはこれで終わりじゃない ある時連絡が来た メンバー見つかりましたか? ギターで凄いいい奴がいるんですよと 少し疑問があったが おれは会ってみたいと答えた なんで彼はこれから自分もバンドをやるのに自分がいいと思う人を紹介してくれるのかな?って思ったので彼に聞いてみた よりくんにこの前言われたこと凄い考えて自分自身を見つめ直しました 自分が本気でやりたいことも見つかった その恩返しがしたくて よりくんには成功して欲しいんです と返ってきた こんな形で返ってくるなんてビックリした 必ず成功させるよ と伝えた
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