secondstory プロローグ

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[secondstory] vol.2 そこからは毎日のように曲を作り続けた 曲を作っていないとダメだ、音楽に触れていないと不安で仕方がなかった その間幸せだったかと聞かれても決してそうではなかったけど、でも意外と充実はしていた 前に進む道がはっきりと一本あったから 昔は舗装された綺麗な道がいくつもあっておれにとってものすごく輝いていた道 今は何もない泥道、舗装されてない砂利道 でも一本細い道ではあるけどはっきりと見えてた 人間って上手くできていて、後ろ向きでは歩かない前に進む生き物 時間と同じ 自然と一歩踏み出したら二歩三歩と進めるようになってた 所々、一歩進んだら二歩くらい下がってはいたけど立ち止まってるよりかは断然マシだった それくらいからか共に夢に向かってbandをやるメンバーを探し出したのは この世の中上手くてすごい人なんていっぱいいる 野望を持っていて諦めない人、才能がある人 それでもなかなか売れないミュージシャンもいる なにが正解なのか分からなかったけど何人か会ってスタジオにも入った でもなんか違った 決定的な何かが 正直言うとすぐに見つかるとも思ってなかった 自分が今までやっていたことはそんな簡単なものじゃなかったし なんなら今は見つけようとも思ってないのかもしれない そう気付いた 一歩進んだつもりだったけどこれで二歩下がった でもメンバーとの出会いは恋人みたいなもの 欲しいと思っても現れてくれなくてふとした時に現れる奇跡みたいなもの、[一億三千万分の○人]だと ずっとそう思っていた だから今はいい、出会った時すぐにでもスタジオで合わせられるよう曲だけは作っていよう それだけを考えるようになった そうは思っていたもの大好きな友達、先輩後輩が近くにいるはずなのにこんな孤独を感じたのは初めてだった 胸の中に隙間があった 一人で生きてる感じもした そう本当は仲間が欲しかった 夢を一緒に追いかけてくれる熱い仲間が それが胸の隙間を埋めてくれてたピースなんだと改めて気付いた ここでまた一歩進んでフリダシに戻った この時ふと思った 実は今いる所は少し前にいたフリダシとは違うフリダシにいるんじゃないかって 決してグルグル人生ゲームを回ってるだけじゃない こうやって人は成長して一つ上の階段を登って新たなフリダシになるんじゃないかって
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