secondstory プロローグ

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[secondstory] vol.3 「音楽」それはこの世に生まれた時から当たり前にあるもの TVをつければ勝手に流れてるし、小さい頃家族と旅行に行けば車の中で流れてる、中学に入って遊びに行くとすればカラオケだった そんな身近で特別では無かった音楽 ましてや人を救えたり心の支えになるものだとは到底思ってもいなかった そんな中学生の頃バンドブームがきた その頃絶頂だったのがGLAY、L'Arc-en-Ciel みんな好きだった そのバンドブームの中でもおれはhideに衝撃を受けていたのを憶えてる Theカリスマだった hideに影響を受けて初めてギターを買ったのは中学二年生 8000円くらいのエッジのとこが少し割れてる中古品 それでもその頃は高価なものだった 大体の大人の男が学生時代ギターを弾いてみてFのコードがおさえられなくてすぐに挫折した経験がある人が多いだろう おれもその一人だった それから約15年後の今、自分の人生は音楽にかけてる きっと音楽の仕事をしてなくても普通に幸せに過ごしてだろう でももう音楽無しでは生きてる心地がしないんだと思う 曲が出来た時の喜び LIVEでのあの何とも言えない空間 自分が自分でなくなる瞬間 そしてみんなの声 自分の中でこれ以上居心地がいい場所なんてない 天職=天から授かった職 おれは決してそれではない 天職=天命に誓った職 こちらの方がしっくりくる おれは一度二度、何度も挫折してる それでも何度でも立ち上がる 神様が「これが君の天職だよ」 なんて教えてくれないし これが自分の天職??って言ったもん勝ちなんだよ 一番自分が喜びを感じることの出来る職業、それが人の役に立ち、人からも喜ばれる生き方の出来る職業 おれはこれを「天職」と呼びたい 何事にも情熱を持っていればたとえ辛いことがあっても喜びに変えられる その時の喜びは辛いことがない喜びより何倍も大きな喜びになる 今は駄目だとしてもかっこ悪い生き方よりかっこいい生き方したい そうありたいで今はいいと思う そう思う事さえ出来ないのならなれないのだから いろんな想いで音楽を天職と呼びたい人がこの世の中でたくさんいてその反面音楽を天職にしない人もたくさんいる おれがメンバー捜しを始めてこいつと一緒に音楽をやりたいと思ったのは意外にも音楽を天職と思わない奴だった
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