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本音を言えば、サチは女としての魅力がかなり乏しい。
顔は決して可愛いとは言えないし、スタイルだって人並み程度。
何より、性格に難があるという事が一番厄介だった。
だけど、男の子の前ではしっかり〝ぶりっ子”をするから。
今日のような合コンに連れて行くと、そこそこの働きっぷりを見せてくれる。
だから恋愛経験の少ない単純な男の子は、彼女が〝いい子”なのだと思い込み、好意を抱いてしまう事が時々あった。
しかし、ちゃんと付き合えば〝ぶりっ子”はいつかばれてしまう。
だからサチは、いつも恋愛が長続きしない。
今回サチを誘ったのは、あくまで〝人数合わせ”だ。
それは事前に、愁斗にも伝えてある。
彼は私の本音を聞き苦笑していたが、「とりあえず連れといで」と快諾してくれた。
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