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ふとサチの方を向くと、彼女は結月の全身をじっと流し見ていた。 その様子を見て、思わずフフッと笑い声を漏らしかける。 アパレル販売員の結月は、職業柄オシャレなのは当然だ。 しかし彼女は、ヴィジュアルもスタイルも文句なし。 そんな彼女に長年彼氏がいないという事が、正直私には不思議だった。 ミニスカートからにょっきりと生えるサチの脚は、スキニーデニムを穿く結月の細い脚と比べれば明らかに太い。 きっと彼女は、自信満々でオシャレをしてきたものの、明らかにハイレベルなライバルを目の当たりにして戸惑っているのだろう。
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