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そのページにはそれだけが書かれていた…
楽詩「何だ…この本は？
おとぎ話やファンタジーか何かか…？」
楽詩は本の内容を把握できないまま、更に次のページを捲った
だが、『読者の願いを叶える』と書いてある部分を理解した時、僅かながらに自分の心臓がドクン…ッ！と高鳴ったのを楽詩は自覚していた
本を捲る指先が緊張で細かく震えている
楽詩「ん…？
また、白紙か…。
次も、…その次も…!?」
何ページか捲ったが、そのいずれもが白紙であり、楽詩は自分がからかわれているような不快感を覚え始めていた…
楽詩「何だ…やっぱり嘘か…？
手の込んだ悪戯だな、ッタク…！」
腹を立てた楽詩は本を乱暴に壁に叩き付けた
バンッと勢いよく音を立てて、本は開いた状態で床に落ちた
楽詩「ん…!?
なんか書いてあるな…？」
すると、床に落ちて開いた白紙のページから勝手にパラパラと何枚か捲れた先に、何かが書かれたページが現れたのだ
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