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楽詩は深く溜め息を吐くと、ティッシュペーパーを何枚か箱から引き抜いて傷口に当てて床にヘタリ込む…
楽詩「こんなカビ臭い本相手に何ヤってンだよ、俺は…?
バカみてぇだ…。」
楽詩は激しく自己嫌悪と虚無感に苛まれて目をギュッと閉ざした
すると、どこからかヒィィー…ン…と甲高い音が響いてくるのを聞いて再び目を開いた
楽詩「何の…音だ…?」
血の気が抜けた青い顔で音の出所を探すと、ソレは机の上に置いていた本から発せられている事に気が付く…
先程、楽詩の血で汚した筈のページには、そんな跡など跡形も無くなっており、変わりに文章と文章の開いた間に赤い光を放つ魔方陣が浮かび上がっていたのだ
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