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ゲーセンに足を踏み入れると、様々な筐体から騒々しい音楽が垂れ流されていて、楽詩はその音に誘われるように店の奥へと入っていく
楽詩はお気に入りのレースゲームに座ると財布からゲーム用のカードと200円を投入口から入れる
このゲームは峠をコースに見立てていて、そこを改造した車で走りタイムを競うと言う玄人好みのレースゲームだ
全国に散らばる対戦者とオンラインで競う事も可能だ
楽詩は自分が自信のあるコースを選択し、そこへ対戦者が現れるのを店内に流れる音楽に身を委ねながら待ち続けた
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レースの結果から言えば、楽詩は完膚無きまでに惨敗した
コースの半周近く差を着けられてボロ敗けだった…
最初に対戦者に煽られてヘアピンカーブで派手にスリップしてしまったのが最大の敗因だ
楽詩「クッソォ…!
死ね…っ!!」
楽詩は筐体のハンドルを殴り付けてからゲーセンを後にしようと立ち上がった
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