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「おい、言葉は通じるのか?」
声をかけた瞬間、白い物体がビクッと反応した。
言葉は通じそうだな・・・
男はそう思い更に言葉を続ける。
「すまないが今の状況が全くわからん・・・
言葉が話せるのなら教えて欲しいのだが・・・」
声をかけて暫し待つが返答がない。
言葉は話せないのか?
ふむ・・・参ったな・・・
会話を諦めてこの状況をどうしようか悩んでると微かに声が聞こえてきた。
「・・・死に・・・かけてた・・・から」
死にかけてた?
自分の身体の状況とあの時の記憶を蘇らし自分の事かと考える。
「と言う事は君が私を助けてくれたのか?」
思った事をそのまま口に出す。
白い物体はゆっくりと立ち上がるとこちらに顔を向けコクリと頷いた。
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