第七章 究極少女と転生者

9/29
1271人が本棚に入れています
本棚に追加
/531ページ
「な、何をするだァー!許さん!」 奇怪な台詞と共に散らばった書類と木片の山から脱出する、学園長と思しき男性。 というか十中八九この男性が学園長だろう。 「許しても許さなくてもいいから、早く話を進めろよ学園長」 「仮にも学園の長である俺にその態度……良いだろう、今すぐみっくみk―――ぅおう!?」 学園長の巫山戯た雑談は、他でもない私によって中断された。 私から発せられた殺意を察知した学園長が間抜けな声を発しながら横に跳ぶと、その直後に先程まで学園長が立っていた床を『何か』が抉る。 床を抉った『何か』はそのまま直進し、机を巻き込みながら学園長室の壁に大穴を空けた。 「……煩い」 不機嫌に言葉を発した私の右手には、鈍く鉄色に輝くバール……特製エクスカリバールが握られていた。 「あっれー?バールって打撃系だったような……何で真空刃放てんの?」 「今のは真空刃ではなくただの衝撃波……風圧よ」 そも、真空となった空間を動かすのは不可能だ。 …勿論、異能を用いない事が前提ではあるが。 私は単に音速を超える速さでエクスカリバールを振るっただけで、エクスカリバールにも特殊な効果は付与していない。 つまるところ、正確には"斬った"のではなく"抉った"のだ。 読者様にしかわからないが、解説時にも"抉った"と表現している。 「さて……もう一発、いっとく?」 「全力で話を進ませていただきます、マム!」 満面の作り笑顔で尋ねると、顔を青くして敬礼をする学園長。 「女って怖ぇ……」 「何か?」 笑顔のままシルバの方を向くと、無言で土下座された。 理王から"女の武器は笑顔"と聞いていたので使ってみたのだが、確かに最強の武器かもしれない。
/531ページ

最初のコメントを投稿しよう!