壊れた時間

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掴まされた彼の指先を 自分の中へと沈み込ませる。 けれど意地悪な琉惺は 導いた所までしかくれなくて。 疼いて止まらない 私の身体が欲望を 剥き出しにする。 「もっと…」 「もっと、──なに?」 口角をあげながら そう問いかける琉惺に 与えられる屈辱までが 私の身体を火照らせた。 「もっと奥まで」 懇願する自分が止められない。 琉惺に壊して欲しくて。 琉惺に… …愛して欲しくて。
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