壊れた時間

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ゆっくりと離れた 琉惺の唇から熱い吐息が こぼれる。 きっと琉惺は… この事を全て 知っていたんだね。 そう瞳で問いかけると 琉惺は無言のまま 私の髪を優しく撫でた。 息が苦しくなるほど きつく抱きしめられた 琉惺の胸の中、 溢れ出しそうな思いを 必死にこらえる。 茶色い表紙の手帳には 秋人の苦悩が記してあった。
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