壊れた時間

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全ては秋人が 刃向えなくなるように 神成支社長と 専務が仕組んだことであっても、 真面目だった秋人には 耐えられない 屈辱だったはずだ。 私を裏切る事も… 酒と女の身体に 溺れて行く自分も。 「ねぇ琉惺…お願いがある」 ポツリと呟いた私に ゆらゆらと揺れる琉惺の 瞳が落ちてくる。 「バスルームで…抱いて」 放った言葉に琉惺は 悲しそうに瞼を伏せた。
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