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こんなこと…
秋人にした事なかったね。
唇から洩れる
淫らな音が響き渡るたび
見下ろす瞳は微かに細められ
優しく髪を撫でてくれた。
ごめんね、琉惺。
ごめんね、秋人。
こんな女でごめん。
「奈緒、立って」
私の手を引いた琉惺が
七つの文字の向かいのドアに
背中を押しやる。
「全部…吐き出したらいい」
そう言って琉惺は
シャワーを捻り
私の声をかき消した。
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