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俺、英優一。二十七歳。
役職は店長。
今日も客入りは上々。
天気も良くて、カフェテラスに降り注ぐ陽の光やそよぐ風がとても心地良い。
ここはカフェと雑貨屋が融合した店で、今日は比較的カフェの方が賑わっている。
客層は女性が八割を占める。
理由?
それは……――。
「いらっしゃいませ。二名様ですね、ご案内致します」
茶色い合皮製の二つ折りにされたメニューブックを小脇に挟み、眩し過ぎる笑顔を振り撒きながらテーブルへと案内する若い男性スタッフ。
「お荷物はこちらへどうぞ。ご注文お決まりになりましたらお呼び下さい」
同じく手にしていたメニューブックを、流れる動作で女性客に差し出す童顔ではにかんだ笑顔が印象的な子供受けもする男性スタッフ。
そう、客のほとんどが店員目当てのため、圧倒的に女性客が多いというわけだ。
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