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「そんなの本人に直接聞けばいいんじゃないっスか。まあオレはもう確信してんスけどね」
この発言に訝しげに小笠原を見る。
「何で確信できるんだ……?」
「それはだって、片山さんの態度がオレらと違うから」
「態度?」
「あー、いや、態度っていうか……てんちょーを見る目が熱いっていうか……ね?」
「問われても分かんねーよ」
「とにかく! なんか優ちゃんといると空気が優しくなるんスよ。片山さんの。俺の勘に間違いはないと思うっスよ。――なんなら本人に聞いてみます?」
「え。や、ちょっと待っ――」
「片山さーん!」
「おいっ⁉」
慌てて止めに入るも、小笠原の方が早かった。
呼ばれた片山さんがこっちを振り向き、不思議そうな面持ちで近付いてくる。
小笠原は本気で訊く気なのだろうか。
俺は隣に立つ彼をチラリと見遣る。
他人事だと思ってこの状況を楽しんでいる顔だ。
コイツなら訊くだろう。絶対。
「お疲れ様です」
「あ、ああ……お疲れ様」
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