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「よかった、マオ!」
目を開けてすぐ、リンネが飛び付いてきた。
「もう戻ってこないかと思った!」
「へ?なんで」
「だって、貴方…お兄様に会っていたのでしょう?」
「あ、ああ、そうだけど……でも、本物じゃなかったし…俺的になんか微妙だった。もう少し似せる努力をしてほしかった」
試練にダメ出しされ、インドラは少しムッとした口調で返した。
「見分け着かないくらい似せたら、試練の意味ねぇだろ!」
「まあ、そうなんだけどな」
あの偽兄貴が敬語を使ってたらいくら俺でも見分けはついていたか、不安なところだ。
この調子でなんとか、この世界が消えてくれたら。
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