結婚式。そして………

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ガタン、ゴトン。 ガタン、ゴトン。 ガラスに映る、私と智志さん。 電車が揺れる度に、触れたり離れたりする、私たちの肩と肩。 でも、自然と手を繋いでいた。 指先が絡み合う………恋人繋ぎで。 幸せの余韻に浸るように繋がれた指先は、電車が揺れる度に中指と薬指の間で互いの指輪がぶつかり合う。 「ねぇ、千咲…………」 電車の窓ガラスに映った智志さんが、ガラス越しに私を見ていた。 小さく呼ばれたその声は少し緊張を含んでいるようで、不思議に思って横にいる智志さんを見上げた。 「何?」 首を傾げると、智志さんは少し照れたように頬を赤らめた。 「俺達、そろそろ友達解消しないか?」 「え……………?」
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