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火消しに刺してある彼の吸殻を抜き、私の煙草を刺した。 私は深呼吸をして、彼の頬を両手で挟んだ。 「そう。じゃあ今日で終わりね」 ニッと笑って、頬を軽く叩いた。 上手く笑えてたかは分からない。 手の震えに気付かれていないかは分からない。 けど、私に出来る精一杯の意地っ張りだった。
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