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「まず。超能力が発見されてから世界中の人々が能力に目覚めたわ。現在は日本だけで推定2万人いるわ。」
「それは俺も知ってる。」
超能力発見は世界的なニュースだったので少年も知っていた。
「発見した科学者は超能力を(エフェクト)と名付けたわ。そしてエフェクトを持っている人々を(エフェクター)と呼ぶようになった。ここまでわかった?」
「うん。」
「ここからが大事なの。エフェクターは一般人より強い力を持っているわ。それを制御できるようにためにエフェクターの15歳はエフェクター専用高校に入る決まりになっているの。」
「だから、一緒の高校に行けるって喜んだんだ。」
「それは今関係ないでしょ!」
少女が顔を赤くして少年の発言に返す。
「話を戻すわ…。君にはここ青蘭(せいらん)高校に入学して貰うわ。」
「それは断れないのか?」
「厳重な監視がお望みならそれでもいいけど。」
「いや…。入学します。」
「物分りが良くて助かるわ。とりあえず今日は帰ってもらって大丈夫よ。手続きはこっちでやるから。」
少女の話はこれで終わりのようだ。
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