3人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
月が空に輝く静かな夜…
誰もが寝静まった深夜に森の中を駆ける影がひとつあった。
▽
「まずいわ…。早く本部に戻らないと…」
そうつぶやいた少女は腕から血をを流しながら森を駆けて行く。
しかし…
「それは叶わないね」
突然木陰から声が聞こえたと同時に空気を裂く音が聞こえた。
「くっ!」
少女はとっさに回避したが、何かが彼女の足を掠る。
「へぇ~。やるね。あれを交わすなんて。でも、すでに手負いだね」
木陰から姿を現したのは頭真っ赤なにシルクハットを被り白のタキシードを着た男だった。
「悪いけど此処で死んで貰うよ」
そう言うと男は少女に手をかざした。
「そうは行かないは!」
少女がそう叫ぶと男の周りに強い風が吹き荒れ、男の動きを封じる。
「くっ!まだ、それだけの力を…!」
「悪いけどまだ死ぬ訳にはいかないわ!」
少女が叫ぶと男は遥か彼方に飛ばされていった。
最初のコメントを投稿しよう!