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「来ないで!」
少女はポケットから何かを取り出すと男に向かって投げつけた。地面に落ちた後それは強烈な光を放った。
「これは!?」
男はとっさに顔を腕で覆った。
「フラッシュグレネードですか…」
光が収まるとそこに少女はいなかった。
「でも、もう逃げ場はありません…。屋上ですね」
男はゆっくりと歩き出した。
▽
「きれいだな~」
一足先に屋上に着いていた少年は月を見ながら二人の友人の到着を待っていた。
「はぁはぁ…」
その時屋上の扉が開くと少女が現れた。
「えっ!誰?」
少年はすぐに少女に気がつき驚きの声を上げる。
「何でここに人が?あなたここで何を…。いや、それよりも…。」
少女も少年に気づいた。
「君は誰?何でこんな時間に…?」
「それよりも…。あなた早くここを離れて!」
「えっ?」
少年が困惑していると。また屋上の扉が開いた。
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