プロローグ

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「追い詰めましたよ」 扉を開けて入ってきたのは少年が知らない男だった。 「おや?一般人もいますね…。まあ、いいでしょう。そこの君」 「お、俺のことか?」 突然現れた男に呼ばれた少年は驚きを隠せずにいる。 「あ、あんた達はいったい何なんだよ?」 「そんなことよりも…。そこを動かないで下さい。一歩でも動いたら…。殺しますよ」 少年は男の迫力に気圧されてしまった。 (う、動けない…) 少年はその場に固まってしまう。 「何やってるの!?早く逃げなさい!」 「そうしたいんだけど…。体が動かなくて…」 「そこを動かなければ危害は加えません。大人し…。くっ!」 次の瞬間男に少女が突撃した。 「今の内に!キャ!」 「まだ、私は喋ってる最中ですよ」 男は少女の腹に蹴りを入れて吹き飛ばした。 「ごほごほ…。早く…。逃げなさい…!」 少女は腹を抑えながら立ち上がると再び男に向かっていく。
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