ショートストーリー 「マルゴット達の休日」

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ショートストーリー 「マルゴット達の休日」

「よーし、ヨラディー!来い!」 マルゴット達は、マダム・セニュルの館で、相変わらず修行をしていた。 「ペソン、力が足りねぇぞ!もっと思いっきりかかって来い!」 マルゴットが叫んだ。 「なぁ、マルゴット?もうちょっと修行位楽しくやらないか?俺流石にここまでキツいと耐えられないぜ」 ペソンが弱音を吐いた。 「何だェ、皆。こんなんじゃ身体鍛えられねぇぞ」 マルゴットが言った。 「確かに、実は俺もこの修行はキツくて、せめて自分の技が活かせる練習だと有りがたかったんだが…」 ヨラディーも実はくたびれていた。 「そもそも、マダム・セニュルに頼まれてた館の仕事をやってねぇのは、お前だけだぞ、マルゴット!」 ペソンが小気味良く言った。 「ちょ、お前!それは…」 マルゴットが止めようとしたが…! 「へぇ、マルゴットさん?まだ仕事やってないのかい、食料品の調達?… 酷いわねぇ!そう言う人には飯抜きだよ」 マダム・セニュルに聞かれてしまった。 「い、いや!おばさん!それだけは勘弁してくれぇ!」 「いんや!今日という今日は許さないわよ!ここ何日も修行にかこつけて、必要な仕事しないし!それに館の一部を壊してまで修行したこともある! いい加減にしないと、本気で飯抜きよ!」 「ちょっくら食料品の調達行ってくるわ~!」 マルゴットは猛スピードで館の中に戻ると、リリーを連れて来た。 「おばさん!何を調達すればいいかい?」 マルゴットはマダムに聞いた。 「メモをリリーちゃんに渡すから、とっとと買って来なさい!このマッスル韋駄天!」 ピュー、という音が聞こえそうな位に素早く移動していった。後から、「マルゴットさぁ!いきなりなにするだぁ!オラ心の準備がぁ~!」と、リリーの声が遠くに聞こえた。
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