1話 「死滅の森」

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辺りを見回すと、ベットの他に机、本棚、タンス、クローゼットなんがある。 この部屋8畳位だろう。美空が地球で使っていた自室より広い。 誰かが使っていた形跡はない。 家具以外に何も物が置いていないからだ。 ベットのすぐ横には窓があり、クリーム色のカーテンが覆っている。 開けてみると 「うわっ!眩しっ!」 急いでカーテンを閉めた。 そんなことをやっていると 扉が開き、あの男性が入って来た。 「お待たせ。シチューを持って来た。」 お盆の上にシチューと水、スプーンを乗せて、渡してきた。 「ありがとうございます。」 シチューから美味しそうな匂いが、漂ってくる。 シチューを食べる前に水を飲むと…… (っ!体が生き返るような感じがする。私、こんなに喉が渇いてたんだ……。) 水を全て飲みほし、シチューを一口 「ん、おいしい!」 笑顔で美空が言うと男性は笑顔で、なら良かったと頭を撫でた。 パクパク食べ始めると 「そんなに急がなくても。まだまだ、おかわりはあるぞ。」 と苦笑しながら言った。
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