1話 「死滅の森」

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結局2杯もお代わりをしてしまった。 満腹満腹と、お腹を摩っている。 「ごちそう様でした。とっても美味しかったです。」 美空は男性の目を真っ直ぐに見て言った。 「口に合って良かった。それにしても、よく食べたな。」 美味しかったんですもんと言うと、嬉しいそうに男性は笑った。 「ところで聞きたい事があるんだが、……って自己紹介もまだだったな。 俺の名前は、ザズ・フリージア。35歳。お前の名前も聞いていいか?」 ザズという男性をよく見る。 髪は茶色で、目は赤い。 茶色い毛は染めているようには見えない。地毛なのだろう。 それに赤い目は強い意志が灯っているように見える。 歳もも30歳位にしか見えない。20代後半にも見える。 いいお父さんって感じの人だ。 それに名前、やはりファンタジーはカタカナのようだ。 (私も自己紹介しなきゃ!) 考えている内にちょっと時間が経ったようだ。 といっても、5秒程しか経っていないが。 「あ、はい。私の名前は長谷川美空(はせがわみそら)です。15歳です。」 ザズはビックリした顔をしている。 美空は15歳には見えない。 真っ黒のサラサラストレートの髪を背中の真ん中まで伸ばし、焦げ茶の大きい目、整った顔、それに肌は白く……おまけにスタイルもいい。 美空はハッキリ言って美少女だ。 軽く18歳には見えるだろう。
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