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ちょっと待ってなと言い、呪文を唱え出した。
するとザズが、強い魔力を練りだした。
『我と結ばれし 永久の絆 契約の下 姿を現せ 来たれ ──「オロ」』
(あっ、この呪文使い魔を呼ぶときのだ。─って、オロ!?)
美空は天使から貰った能力(魔法の知識全部)で、何の呪文か分かっていた。
しかしザズが喚んだ使い魔の名前に驚いていた。
するとザズと美空の前に、光が集まり出した。
人のような形が見えてきた。
すると……
「ふぎゃ!」
またまた、間抜けな声が聴こえてきた。
(この間抜けな声って……もしかしてもしかする?)
光が弱まり、その姿が見えた。
やはり予想通りの、オロだった。
2人はオロに冷めた顔をして見ている。
「そこの2人何でそんな顔で見てるんですか!ザズさんも美空さんも……って美空さん!?何でここにいるんですか!?」
「ザズさん、本当に知り合いだったんですね……」
「すまんな、オロは俺の使い魔だ。はぁ~……」
ため息をつき、こんなドジのが俺の使い魔なんだ、などブツブツ言い出した。
いや、でもこいつのお陰で乗り越えられたこともあるし……なども聞こえてきた。
美空はザズさんもオロのせいで、苦労してるんだなと思った。
さて、私はどうしましょ。
(………………、怒ってもいいんだよね?だって転生した時、安全な所に下ろしてって言ったし。オロのせいでまた死にそうになったし。)
色々、怒りが沸いてきたようだ。
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