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「──ねえ、オロ?私さ、こっち来たときどんな状況だったと思う?何かさー、魔物達に囲まれてたんだよね~。私言ったよね?こういう所に降ろして欲しいってさ。どういう所だっけ?」
「……安全な所です。」
美空は怒ると毒舌になるのだ。
いつの間にかオロは正座していて、美空は仁王立ちで怒っている。
ちなみにザズは、少し離れた場所で静観している。
(女を怒らすと恐いよな……。うん、こういう時は黙って観てるに限る。)
「それでさオロは、「はい勿論です。」とか言ってなかったっけ?」
「言いました。」
「だよね。……ミカエルは知ってるのかな~?」
美空は怖い位の笑顔で言った。
「し、知らないです。」
オロはビクビクし始めた。
「私さオロが付けてくれた能力でさ、ミカエルと連絡とれるんだよね~。」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
頭を打ち付ける勢いで、土下座し始めた。
しかも泣き出し、鼻水も出し、床を汚してしまっている。
(は~、ちょとスッキリした。ミカエルと連絡とれるのは本当だけど、まだ1回も魔法使ったことないんだよね。知識と実際使うのは、違うと思うし。)
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