1話 「死滅の森」

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美空は少しスッキリしたようだ。 すると美空の体が、ふらっと傾いた。 「おっと。大丈夫か?ミソラは熱があるんだから、まだ寝とけ。」 いつの間にか近くに来たザズが、体を支えてくれた。 そして美空をお姫様抱っこをし、ベットに寝かせた。 (うわ~、お姫様抱っことか初めて。いくらお父さん世代でも、恥ずかしい。) 「あ、ありがとうございます。」 「おう。それに2日間も寝込んでたんだ。ふらついて当たり前だ。」 「え!?2日間も!?というか、何で熱が出たんだろう。」 まだ正座をしているのが説明し始めた。 「あの~、それは美空さんに与えた能力が大き過ぎて、体に負荷がきたんだと思います。それで熱が出たんだと。」 「そうなんだ。だったら、能力をくれた時言ってくれたら良かったのに。」 オロはまた土下座して、ごめんなさいと言い出した。 「もういいよ。これ以上オロのボロが出ちゃうと、本当にミカエルに連絡しちゃいそう。だから、もう帰っていいよ。いいですか、ザズさん?」 「おう。いいぞ。それじゃあな、オロ。」 本当にごめんなさい!と声が聞こえながら、光に包まれ消えていった。
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