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質問も終わり話が途切れ、沈黙になった。
するとザズが思いきったように、口を開いた。
「あのな、ミソラ…………一緒に暮らさないか?」
「え……ザズさん何言ってるんですか?」
突然の事に美空は困惑している。
「お前の話聞いてるとさ、知り合いが居ないだろ。それにこうなったのは、俺の使い魔が原因だからな。」
「いやいや、私はザズさんに感謝してるんですよ。命の恩人ですし。」
(確かにそう言ってくれるのは、助かるし、嬉しいけど……。けど迷惑になっちゃうのは嫌だしな。)
「ミソラの能力は、はっきり言って使い方によっては危険だ。それに俺はそこら辺の人よりは強い。だから色々教えてやれることがあると思う。…………あと、迷惑になるとか考えるなよ。これは俺の我が儘だ。」
(クスッ……俺の我が儘って。ザズさん本当にいい人だな。)
美空は決意したようで、背筋をのばし言った。
「ザズさん、これからよろしくお願いします。」
「おう!よろしくな。」
2人は笑顔だった。
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