(言うこと聞く気)ゼロの使い魔

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. 「わあ……ふわふわだぁ……!」 カナの目の前まで飛んで行くと、どうやら気に入って貰えたらしくカナは目をキラキラと輝かせて怖ず怖ずと俺の頭に手を伸ばしてゆっくりと撫でた。 「フフッ、柔らかい……」 正直かなりこそばゆいが、カナ様がご満悦なのでしばらくはこのままでいよう。 「あら、随分可愛くなったわね隼人」 「うぅ……フラフラするぜ……」 しばらくカナ姫にもふられていると、ようやく契約を終えてきたらしい伊邪那美とレンが戻って来た。 若干レンの足下が危うい感じにふらついているが、カナと同じように右手の甲に小さな白い勾玉の契約紋が現われている。 ちなみにカナの契約紋は灰色の鎖が右手の甲から伸びて手首に巻き付いているものだ。 灰色は混沌、鎖は秩序を現すものだが……女の子の手首に無骨な鎖が巻き付くというのはいかがなものだろうか? 「フェ〇ーリドラか、カナちゃんに短剣でも使わせるの?」 あ、それいいかも。髪型もツインテールにセットしてみようかな? カナ自身幼い顔立ちをしているしそれも似合いそうだ。 「まあ冗談だけどね、私も何かに変身した方がいいかしら?」 【きゅるるる、きゅるるっきゅっ!(俺の中に戻ればいいんじゃないのか?)】 「それじゃ面白くないし、あなたが居ないとき誰がこの子達を護るのよ」 【きゅるる……(それもそうか……)】 「………なんで会話が成立してるのかな?」 「何か通じ合う物があるんじゃねえの? あ~……気持ち悪い……」 「二日酔いのおじさんみたいだよ、レン」 「ちょっと背中擦ってくれねえ?」 「吐かないでよ!?」 それにしてもこの一角だけカオスである。
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