休日

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「そういえば、第一王女ってことは第二王女も居るんだよな? その人はどんな人なんだ?」 「ああ……シャイン様か?あの方は立派な方だよ。 姉とは違って民草のことも考えて下さっている。 時々城下に降りて来て俺たち平民の暮らしを見て、それを内政に取り込もうと打診して下さっている。」 「なるほど、いい王女様じゃないか」 民の為にそこまで出来る王女も今時珍しい。 数パーセントでもいいからビッチはそれを見習うべきだと思うんだ。 「だが最近はめっきり姿を現されなくなったな……御病気にでもかかられたりしていたら心配だ」 「ふうん……」 何故だろう、圧倒的イベント臭がするのは。 とりあえず言えることは、面倒臭い。 ≪隼人、終わったわよ≫ ≪了解≫ と、そんなことを考えていると伊邪那美からテレパスが届いた。 ちなみにこれは念話とは違う俺と伊邪那美だけの完全プライベートチャンネルだ。 「んじゃ、そろそろ失礼しようかな。会計は?」 「そうかい、代金は1000メアだ」 「ハイよ、ご馳走さん」 アリスがケーキとコーヒーを片付けるのを見計らい、財布から代金を取り出しマスターに手渡す。 「また来てくれよ。サービスする」 「そうさせてもらうよ。それじゃ」 最後にマスターとそんな会話を交わし、アリスを伴って喫茶店を後にする。 待ち合わせ場所に設定したのが三階(カナ達が買い物をしているフロア)の広場なので、二階に居る俺達は一つ階段を上がらねばならない。 時間としてはそれ程かからないが、念の為急ごう。 俺とアリスは少しだけ歩く速さを早め、上へと続く階段へ向かった。
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