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「あら?」
【きゅっ(おっと)】
そんなことをしていると、何故か大量の火の玉やら水の槍やらが俺達に向かって放たれてきた。
【きゅるるるる?(俺なんかしたかね?)】
「さあ?少なくともいきなり攻撃される憶えは無いわね」
【きゅるる(少なくともお前はあるだろ)】
さっき石ころで少年達を吹き飛ばしたのは誰だよ。
ついにボケ……てませんから俺に剣を突き付けないでください。
「やれやれ……」
【きゅるっ(ほいっとな)】
俺達はぶっちゃけ当たってもくすぐったい程度で済むが、魔力で肉体の強化も出来ない二人に当たったら割りとシャレにならないので一人と一匹で攻撃を掻き消す。
流石に高校生の魔法だな、ちょっと強く羽ばたいただけであっさり掻き消せるか。
【きゅるる、きゅるるるる(てか、今度は伊邪那美も戦闘に参加するのか)】
「あなたと一緒になってからツッコミしかしてないもの。
これじゃあツッコミのお姉さんってキャラしか立たないじゃない、たまにはできるところを見せないとね」
【きゅる……?(お姉さん……?)】
お姉さんという伊邪那美の言葉に若干の疑問を感じなくもなかったが、光が宿っていない目で睨まれたのでさっと顔を逸らす。
「それで、私達は何でいきなり攻撃されたのかしらね?」
【きゅるる(さあな)】
二人で突然の攻撃に首をひねっていると、なにやらジャージを着た明らかに体育教師然とした角刈りの強面の男性が歩み出てきた
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