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「貴様ら、どうやら相当高位の存在のようだが…何が目的でその二人と契約した?」
体育教師は、俺達の前まで来ると立ち止まり俺達にそう問いかけてきた。
【きゃるる、きゅるる(伊邪那美、頼んだ)】
「は!?……後で憶えてらっしゃい」
俺はこの姿だと喋れないので、説明を伊邪那美に押し付けカナの肩の上に止まる。
「……別に目的なんて無いわよ。
私達はこの子達に召喚されて、この子達が気に入ったから契約しただけ。
それじゃあいけないのかしら?」
「貴様らのような高位の存在がそのような落ちこぼれの何を気に入ったのだ?」
【………】
落ちこぼれという単語に少し反応しかけると伊邪那美に手で制されたので、とりあえずレンの頭に飛び移りそこで丸くなる。
伊邪那美が任せろって言うなら任せるだけだし。
俺が出たらややこしくなりかねんしな。
「落ちこぼれ?私達からみたら彼女達はこの場にいる誰よりも強くなれるわよ?」
「莫大な魔力を持ちながらも魔力の操作すら出来ない落ちこぼれがか?」
「ええ、私達が付いてるもの。
この世界で誰よりも強くなれるわ」
伊邪那美が鋭く言い切ると、カナとレンの体がびくりと震えた。
「ふん、冗談にしては笑えないな」
「あらやだ、私ジョークの才能無いのかしら?
まあいいわ。
それで、もういい?正直さっきの攻撃で私達かなり機嫌悪いのよ、これ以上私達を怒らせないでくれないかしら?
ねえ?隼人」
「むぅっ!?」
伊邪那美が言った瞬間、俺は抑えていた殺気を一気に解き放つ。
すると、眼前の教師とカナ、レン以外のこの場にいる全員が強烈な威圧感に襲われて膝をつく。
「「「「「「ゴガアァァァァァ!!!」」」」」」
「「ひっ!?」」
そして、その瞬間主共々呆然としていた使い魔達が雄叫びを上げてあっという間に俺達を取り囲む。
「言っとくけど、私達を怒らせるのはオススメしないわ。
まだ命が惜しいのならね」
伊邪那美が冷酷な笑みを浮かべてそう言うと、俺達を取り囲んでいる様々な使い魔達は人型のものは一斉に片膝をつき、獣型のものは頭を垂れる。
………ここまでやるつもりはなかったんだが、どうしてこうなった?
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