(言うこと聞く気)ゼロの使い魔

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. 「さて、暗い話はこの辺りにしておくとして、君達は帰らないのかい? いくら二人の魔力量が膨大だと言ってもずっと召喚し続けるのは厳しいのではないかな?」 「それは大丈夫よ、代わりに私達が魔力を消費してるし……何より私達少々込み入った事情で帰れないの」 「おや、そうなのか。それにしてもずっと顕現し続ける程の魔力を保有しているとはやはり相当高位の存在のようだね」 まあ神々の始祖と封印されてるとはいえ神外ですし。 「となるとどうしようか…カナ、レン、君達の部屋に住まわせて大丈夫かい?」 「あたしは別にいいぜ、大体自分と契約してる使い魔だし」 「私も大丈夫!二人共優しいし!何よりお兄ちゃん可愛いもん」 学園長がそう聞くと、レンは伊邪那美にそう笑い掛け、カナは膝から俺を持ち上げるとぎゅっと抱き締めた。 若干苦しいけど柔らかゲフンゲフン 「お兄ちゃん?その小竜のことかい? まさかその子、人化出来るのかい?」 人化っていうか……本当は逆なんだけどね、今は竜化してるだけだし。 「うん!人の姿になるととっても格好いいお兄ちゃんなんだよ!」 格好いいって……社交辞令でも嬉しいね。 てかお兄ちゃんって、今人の姿だったら確実に忠誠心を噴き出してたな。初めてピ〇モードで良かったと思った。 「………ということは私はさっき男性のアレを凝視していたのか……?」 そんなことを呟くと、学園長は一気に顔を真っ赤に染め、ボフンッ!とショートしてしまった。 え?何この反応?もしかしてこの人ミキクラスの純情乙女? 「あーあ、こんなだから彼氏の一人も出来ねえんだよ」 「お兄ちゃん、お姉ちゃんって凄く初なんだよ」 そんな学園長をレンが呆れながらソファに座らせ、カナがそう耳打ちしてくる。 何それギャップ萌え半端無い。さっき散々弄られたから何か勝った気分。 てかカナ、敬語止めたんだな。 うん、多分長い付き合いになるし距離が縮まるのはいいことだ。 それから、学園長が正気に戻ったのは1時間後のことだった
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