(言うこと聞く気)ゼロの使い魔

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. 「へえ、学生の寮にしては結構立派なのね」 「そうか?これくらい普通だよな?カナ」 「うん、この建物にある部屋は大体こんな感じだよね」 【きゅる、きゅるるる(へえ、マーレの普通生徒の寮よりかなり立派だけどな)】 学園長室を後にしてから俺達は二人に連れられてウエスト高等学園の学生寮に連れてこられたのだが、寮の部屋が予想以上に立派で少々面食らってしまった。 立派と言っても、煌びやかな装飾が施されたり高価な家具が置いてあるとかではなく、設備がかなり整っているのだ。 部屋そのものもかなり広いし、トイレ・バスタブ完備、更にはかなり立派なダイニングキッチンまである始末。 日本ならおそらくかなりの家賃を取られるであろう部屋だが、これが学生は無料で自由に使えるとはなんとも太っ腹な話である。 「あら?ねえ、これ何?」 と、色々と部屋を飛び回って探検していると伊邪那美が何かを発見したようだ。 【きゅる、きゅる?(これ、テレビじゃないか?)】 伊邪那美のところまで行き、視線を辿るとそこにはマーレには決してなかったであろう薄型のテレビらしきものがあった。 「ああ、それテレビだよ。 点けてみようか」 そう言ってレンがテレビの前に行き、何やら操作するとパッと画面が明るくなりニュースらしき番組が流れだした。 「へ~!テレビがあるなんてこの世界はかなり文明が進んでるのね」 確かに、そういえばさっきキッチンにも冷蔵庫とかレンジとかがあったし一応電気に類するエネルギーはあるみたいだな。 マーレに比べたらかなり文明は進んでるし、魔法があるだけ地球よりも生活は快適かもしれない。
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