(言うこと聞く気)ゼロの使い魔

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. 「問おう、あなたが私のマスターか?」 はい、というわけでこんにちは。 異世界追放食らってついに使い魔になったハヤトです。 俺は今ようやく召喚されて、おそらく契約主の前にいるはずなんだが………… 「「………」」 何か目の前でそっくりな顔立ちの女の子二人が手を握り合ってます。 そして、おそらくは学校の校庭であろう魔法陣の外には制服を身に纏った学生達がこっちを見て唖然としていた。 「……【フレアバー『待ちなさい、何いきなり魔法ぶっ放そうとしてんのよ!』おふっ!?」 いや、登場はやっぱり派手な方がいいかなって。 「あれ?生きてる……」 と、伊邪那美に突っ込まれているうちに女の子二人のうちの一人が我に返ったのか小さな呟きを漏らした。 てか生きてるって、何があったし。 俺は普通に召喚されただけだから全く状況が掴めないんだが。 「えっと……君が俺の召喚主?」 「ひっ!?」 ひとまず、どっちが俺の主になるのか青い髪をセミロングにして前髪を小さな花のヘアピンで留めている女の子に聞いてみたら凄い勢いで体を引かれた。何故だ。 「いや、あの……」 「こ、来ないで!」 「…………」 泣いても…いいですか……? 初対面の相手にここまで引かれるって……召喚されて5分で心が折れそうです。 『ぷっ…ククッ……拒絶されてるし……!』 あと伊邪那美は笑うな、地味にイラつくな。
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