選抜(セレクション)

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「しかし、選ぶにしてもその服装では店員が勘違いしてしまうのでは? シャイン様が購入すると勘違いされるのならばまだいいですが、下手をすると変質者として通報される可能性も捨てきれません」 「そうなんだよなぁ……シャインと煌夜じゃそもそものサイズが違うし、確実にどこかしらで怪しまれるだろうな」 「先生、それセクハラだよ」 「……と、言うわけでこんなこともあろうかとこれを買っておいた」 茶々を入れてくるシャインの頬を無言でむにぃっと摘んで黙らせ、ボックスから水色のブラウスと薄桃色のカーディガン、細身のデニムパンツを取り出す。 「これくらいなら煌夜もそんなに抵抗なく着れるだろ?」 「まあ……これくらいなら……」 「でも買うまでの下着はどうするの? まさかノーブラで買い物するわけにもいかないでしょ?」 「問題ありません。私のものを貸しましょう。それとついでですし、着替えさせて差し上げます」 「へ?」 服に付いていたタグを全て落とし、消滅属性の魔法で塵もなく消滅させているとクレストリアがそんなことを言いながら俺から服を奪い取る。 「……はっ!?」 次の瞬間、どこからかシャランラ! と謎のSEが響いてきたかと思ったら、今の今まで学ラン姿だった煌夜が俺の用意した私服に着替えさせられていた。 そしてこれまで着ていた学ランはクレストリアの手の中に畳まれた状態で収まっている。ちょっと何が起きたかわかんないです。 「下着のサイズは如何でしょう?」 「えっと……ちょっと息苦しい、かな?」 「ふむ……ではもう少し大きめのものを買わねばなりませんね。ならば急ぎましょう。合わない下着は胸の形を崩す原因になります。それほどの原石、磨かずに捨て置くはあまりにも勿体ない」
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