第11話

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  「……ホントに、呆れた」  芹香に冷たい視線で射抜かれ、思わず真田の肩に顔をすり寄せる。  はあ……と溜め息をつき、芹香はソファーに座るあたしと真田を一瞥してから、部屋を覗き込む。  もちろん、あたしの部屋だ。  真田はと言えば、居心地の悪そうな顔をしながらも、いつもとあまり変わらない様子。  あたしは、こんなに恥ずかしいし気持ちの行き場がないっていうのに。  呆れた芹香がしげしげと眺めては溜め息をつくのは──あたしの部屋のベッドだった。  あの後、もう気が済んだでしょって言ったのに、何度か真田にのしかかられて。 .
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