第1話

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気がつけば ハゲのおっさんが 俺の写真に向かって なにやらぶつふつと 唱えてやがる その後ろで姉ちゃんが 目を真っ赤にして泣いている ん!? 姉ちゃんどころじゃない 親戚も従兄弟も担任も 悠也…も なんでみんなして泣いてるのさ あれ?でも母ちゃん父ちゃんが 見当たらない… ま、いっか それよりもまるで俺が 死んだみたいじゃないか 「なー聞こえてるんだろ、みんな。」 返事はない 「おい悠也聞こえてるんだろ?」 あれ?おかしい… 無視?いや違う 無視というよりかは 聞こえてないって言った方が 正しい気がする… まさか… 俺の頭に一つの言葉がよぎった その時 「なんでだよっくそぉ」 声の主は悠也だった 「え?」 小さい頃からずっと一緒だったから分かる くそとか暴言を吐く奴じゃない みんなどうしたんだよ どうしちゃったんだよ 俺はどうなってんだよ…
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