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タッタッタタ―――――――。
「やべぇよ、遅れちまった…!」
放課後に神社の門の前で4:30に集合だったのに、部活のせいで家から出るときに丁度4:30になってしまった。家は近い方だから5分足らずで、行けるはずだから、置いていかれることはないが、ピッタリに着くのが俺の主義だったから走ってしまう。
「ふぅー…。やっと坂まで来たぁ…。」
この坂の先に、神社の門がある。後、2、3歩できっと俺の帽子が見えるはずだから、きっと気づいて待っててくれるから。置いてかれることもない。
歩いても大丈夫だ。運動部だろうと最後の坂まで走れるほどの体力はない。
俺以外の皆は集まっていた。おやつのゴミをたくさん抱えてるダイチがいた。きっと1番初めに着たんだろう。カノンも行動が早い方だし、2人っきりでそのお菓子でも一緒に食べようとかいってイチャラブという作戦だろう。
…しかし、カノンをマークするかのようにミホがいた。ダイチ、苦手なトマトとパプリカを食べたような顔してる。
「………チキショッ。」
「なんか言った?」
「何でもねーよーぉだぁ!!あ、すいません。それよりナオヤはまだかな???」
「そうだね…あ、ナオヤじゃね?おーい!!」
やっと気づいてくれた。しかし、ダイチが何でもねーって言ったときの2人の顔が恐ろしい…。
「ゴメーン!!遅くなった!」
駆け足で近付く。どうしたんだろう、皆、俺に向けて変な顔をしている。
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